2021.08.10

夏休みを過ごそうとしている学生諸君へ

 たくさんの感動的なシーンを生んだオリンピックも終わりました。無観客であっても、いざ競技に臨んだら、ひたすら全力で目標に向かっていくアスリートの姿、コロナ禍でともすれば暗くくじけそうになる私たちの心を励ましてくれたと思います。オリンピックは終わっても次にパラリンピックがあります。オリンピックのような派手さはないけれど、人間のもつ力の限界を、スポーツを通して見せてくれる場になると期待しています。今年の夏は、コロナウィルスという自然の厄災に対し、人間の心身がもつ底力を、スポーツを通じて見せつける戦いの一コマであったように思います。

 皆さんはすでに夏休みに入り、いろいろな活動をはじめていると思います。実習に出かける人もあるでしょうし、アルバイトにはげんでいる人もあるでしょう。しかしコロナウィルスの感染は、まだまだ収まっていません。最近の感染者で若い人が占める比率が増加しているというのはとても気になるところです。滋賀県の感染者も急増しており、この8月8日からは、滋賀県にも蔓延防止等重点措置がとられるようになりました。お盆の休みもできるだけ外出は控えるようにという要請がでています。

いまコロナに感染しないための最も効果的な方法は、ワクチンを接種することであることは医学の研究と経験から明らかにされています。幸いにも本学では、8月中に、学生諸君もワクチンが打てるように、関係機関と調整が進んでいます。1回生の人のためには、すでに接種の場所と日程が決まっています。ただ接種を申し込んだ人が、全員の30%程度と非常に低い率にとどまっています。

ワクチン接種は強制ではありませんが、実習に行く人、また就職のためのインターンシップに参加する人、それにアルバイトやボランティアに行くなど、人と接する機会が増える中で、ワクチン接種をしていることが必要とされることもでてきます。副反応について過剰に恐れる必要はありませんし、ワクチンに対して色々な疑問を呈する情報も、科学的に根拠のあるものではありません。

2回生の人には、8月6日に通知したとおりですが、早めに申し込んで、できるだけ受けるようにしてください。また1回生で今回申し込まなかった人にもこれから通知しますから、よく考えて受けるようにしてください。

この暑い夏を過ごしたあと、すぐに後期の授業が始まります。前期で思うような勉強ができなかった人は、後期こそ自分のペースをつかんで望んでいる方向に向かって勉強ができるよう頑張ってください。短期大学は2年間しか大学にいる期間はありません。あれもこれもとたくさんのことを求めるより、何かに集中して学び取ることが必要です。そういうテーマを見つけるためにも、この夏休みを有効に使ってください。

それでは夏休みが終わった後、元気でいっそうたくましくなった皆さんにあえることを楽しみにしています。

  2021.8.10

                                                                                                                                        学長  秋山 元秀