2021.07.27

夏休みを迎える学生諸君へ

 いまオリンピックでたくさんの感動をよぶシーンが生まれています。無観客であっても、いざ競技に臨んだら、ひたすら全力で目標に向かっていく姿、アスリートの真価があらわれていると思います。われわれもコロナ禍の中で、生活のスタイルを大きく制限され、外出もままならないなかで、テレビ観戦とはいえ、この熱戦を見ることができるのは本当にありがたいと思います。コロナ禍という逆境の中でオリンピックは、スポーツの原点に帰っているのではないでしょうか。

 オリンピック・パラリンピックはまだまだ続きますが、皆さんは間もなく夏休みに入ります。昨年は授業開始が遅れたため夏休みがほとんどとれませんでしたが、今年はなんとか普通にとれそうです。2回生の人は去年の夏を思い出して、今年は去年の分も取り戻そうと思っているかもしれません。1回生の人は短大生活で最初の長い休み、さあどんな休みにしようかと心はずんでいるかもしれません。

 しかしコロナウィルスの感染は、まだまだ収まっていません。新しい株の登場による感染拡大や、軽い症状だった人が突然重症化する例も増えています。最近の感染者で若い人が占める比率が増加しているというのも気になるところです。どうか休みの間も気を緩めないで感染には十分注意してください。

 幸いにも8月中に、学生諸君もワクチンが打てるように、関係機関との調整が進んでいます。日程や場所は後日通知しますので、この機会を利用してできるだけワクチン接種をうけてください。これは強制ではありませんが、実習に行く人、また就職のためのインターンシップに参加する人、それにアルバイトやボランティアに行くなど、人と接する機会が増える中で、ワクチン接種をしていることが必要とされることもでてきます。一部にワクチンに対して疑問をもつ意見もあるようですが、現在のところ感染を防止する最も効果的な方法であることは、科学的に認められています。皆さん自身でよく考えてください。

 この暑い夏を過ごしたあと、すぐに後期の授業が始まります。今のような状態が続いておれば、後期も前期と同じような形で授業ができそうです。前期で思うような勉強ができなかった人は、後期こそ自分のペースをつかんで望んでいる方向に向かって勉強ができるよう頑張ってください。短期大学は2年間しか大学にいる期間はありません。あれもこれもとたくさんのことを求めるより、何かに集中して学び取ることが必要です。そういうテーマを見つけるためにも、この夏休みを有効に使ってください。

 それでは夏休みが終わった後、元気でいっそうたくましくなった皆さんにあえることを楽しみにしています。

                                                    学長  秋山 元秀