2020.09.01
秋山学長メッセージ その3「後期に向けて」
猛暑の8月も終わり9月になりましたが、あいかわらず厳しい残暑が続いています。今年は授業開始が遅れ、結局、8月末になってようやく前期の日程を終えることができました。この間、変則的な授業日程の中で、慣れない遠隔授業を自宅で受けたり、対面授業になってもいろいろな制限があったりするなど、学生の皆さんはここまでたいへん苦労したことだろうと思います。とくに1回生の皆さんは、入学式以来、ほとんど大学に来る機会もなく、大学の様子もよくわからないままで、クラスの仲間づくりもできない状態が続き、せっかく大学に入ったのに大学生らしい生活をおくることができず、とまどうことが多かったのではないかと思います。
ご家庭の保護者の方々も、いろいろご心配であったことと思います。大学では感染予防のために万全の措置はとっておりますが、通学途上の交通機関などについてのご心配もあろうかと思います。ただ小中高等学校では、予防策を講じながらも、教育活動についてはほぼ通常の状態にもどっており、社会経済活動についても、回復に向けた努力が行われている中で、本学も大学らしいキャンパスライフをとりもどしながら、教育活動を行っていきたいと考えています。
とりわけ本学のように実践的な免許や資格に関係した科目が多いところでは、遠隔やオンラインの授業では十分つくせないという問題があります。また学生同士の交流や仲間づくりをすすめるためには、キャンパスで一緒に過ごす時と場が必要です。現在、日本の大規模な大学では、後期(秋学期)からも授業は基本的にオンラインで行い、キャンパスも閉鎖したままにするとしているところが少なくありません。しかし本学のような学生数の規模と環境条件なら、とくに感染状況に大きな変化がない限り、後期からは従来と同じような形で授業を実施することが可能だと考えています。その際、安心して登学してもらえる安全なキャンパスを維持していく方針に変わりはありません。
また2回生の人は就職に不安をもっている人もいるでしょう。就活を始めている人も、企業の側が受け入れてくれずに困っているかもしれません。秋からはキャリア支援の活動にももっと力を入れていきたいと考えています。これについても遠慮なくキャリアサポート・センターに相談してください。
これから短い夏休みになります。すぐに実習に入る人もいるでしょうが、十分に英気を養って秋からの授業に元気で顔を出してください。私たちが心配しているのは、こういう変則的な授業やクラス活動についていけず、いろいろな困ったこと、悩みをもっていてもそれを誰にも言えずに一人でかかえて悩んでいる人がいないかということです。学生相談の窓口はいつでも開いています。どんなことでも遠慮せずに相談してみてください。
こういう時だからこそ、みんな心を一つにし、力を合わせて危機を乗り切っていきましょう。それでは次に会えるときまで元気にすごしてください。
令和2年9月1日
学長 秋山 元秀