新年度 学長 各学科長 メッセージ
4月から新しい気持ちでキャンパスライフを
滋賀短期大学長 秋山元秀
昨年の春から1年間、コロナ禍の中で右往左往してきました。まだその混乱から解放されたわけではありません。しかし私たちは多くのことを学びました。私たちのまわりには感染者の治療や感染防止のために、昼夜を問わず献身的に努力してくれている人がたくさんいます。心強いことです。私たちは必ずこの禍いを克服し、みんなが大声で話し合ったり、笑いあったり、楽しくいっしょに食事をすることができるようになると信じています。
4月からの大学はどうでしょうか。昨年の4月はその先どうなっていくのかわからず不安でした。日本のすべての大学が休校になって、入学したのにそのあと何もないという状態が続きました。滋賀短期大学では、連休が明けてからは遠隔授業を始め、少しずつ対面授業も開始しました。秋学期からはほぼ全面的に対面授業を行い、実習や実験もできるだけ実施しました。今の2回生の人たちはこんな変則的なかたちによく耐えて通ってくれました。
今年の4月からは、感染予防には十分気を付けますが、授業は通常の形で行います。しかしオンライン授業で得た経験をいかしたり、パソコンを利用した教育をすすめるなど、新しい取り組みにも力を入れます。
そして何よりも、4月の初めに新入生の人たちがクラスのメンバーや先生と顔を合わせ、仲間づくりができるようになることがうれしいことです。勉学だけではなく、クラブや課外活動、そして友達との交流、楽しくて充実したキャンパスライフをおくってください。
新2回生の皆さんも、今年は4月から大学に来てもらうことができます。このキャンパスでの春のよい季節を、新入生といっしょに過ごしてください。そして卒業に向けてキャリアにいっそうみがきをかけてください。
科学で解き明かす『生活学』の学び
生活学科長 中平真由巳
生活学科は、『生活学』を柱に食生活や暮らしを生活者の視点から学び、風土に適した暮らしの知恵や生活文化の合理性を科学的に紐といて真に豊かな暮らしを探求して実現できる知識と技を磨きます。
各分野の授業では、講義で学んだ理論を実習に活かす実践的なカリキュラムを備えています。各コースで得られる栄養士をはじめ栄養教諭、製菓衛生師などの専門性の高い資格は、将来の多様な食と暮らしのスペシャリストとしての働き方を後押しします。
健康で快適な明日を提案提供できる暮らし作りの専門家としての土台を一緒に築いていきましょう。『生活学』を存分に堪能していただけるよう、教員一同力を尽くして参ります。
新時代の保育者を目指す学生として
幼児教育保育学科長 北尾岳夫
昨年度、2回生は大学生活スタートの年に、1回生は高校生活最後の年に、いずれも大切な1年間をこれまでにない困難な状況で過ごしたことでしょう。COVID-19が存在し続けるなか、我々は当たり前だと思っていた価値観について再考を迫られています。一方で、皆さんが目指そうとしている保育現場はどうでしょうか。小さな子どもたちを対象とした保育・教育の現場である以上、子どもたちは密になり、お互いの表情を見ながら、生身の人間どうしのあたたかなふれ合いを重ねることで、人間として成長していくことが求められる場として存在し続けるでしょうし、そうあるべきだと考えます。COVID-19の影響で生まれた、科学技術を駆使して効率を最優先に求めようとする、進化したとも思える世界とは逆の世界です。この矛盾の中、保育現場はどう変化し、子どもたちの姿はどうなっていくのでしょうか。その変化に対応できる知識や技術を身につけるとともに、何よりも感性を磨いてください。
新年度にあたってのご挨拶
ビジネスコミュニケーション学科長 沖山圭子
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
ビジネスコミュニケーション学科は、新たに118名の仲間を迎えました。新入生の皆さんは、これから始まる2年間に心ワクワクされていることでしょう。2回生の皆さんは、目標に向かって気を引き締めていることでしょう。
本学科は、目標に向かうための選択肢が多いことが特徴です。2年間はあっという間です。チャンスを逃さず、できるだけ多くのことに挑戦してください。授業は目標を見つけ出すきっかけです。知らなかった物の見方や、新しい自分を発見することができるかもしれません。誰かに言われたからではなく、自分で選択し、自ら学ぶことをぜひ実践してください。
コロナ禍の中で、コミュニケーションの大切さを改めて感じます。困難な時こそ、出来ることに目を向けて、柔軟な発想力で新たな道を開きましょう。困ったことや心配事は相談してください。教職員全員で皆さんの学生生活をサポートする体制を整えています。実り多き学生生活になりますよう願っています。